路線バスの大幅減便で千葉県が緊急調査

千葉市内などの路線バスが大幅に減便され、生活の足に大きな影響が出るおそれがあることから、千葉県は県内の路線バス事業者などに対し緊急の調査を始めました。

県内で路線バスを運行する小湊鐵道バスは、今月8日、千葉市や市原市を通る路線のダイヤ改正を行い、平日は893便から748便に、土日は543便から322便に減便し、一部の路線では運行を取りやめました。
小湊鐵道バスは減便の理由について、慢性的な乗務員不足と今年度から新たにドライバーへの時間外労働の上限規制の適用が始まったことに対応するためとしています。
また、県内ではほかの事業者でも路線バスの減便があり、生活の足に影響が出るおそれがあることから、千葉県は全体的な状況を把握するため路線バスやコミュニティバスを運行する35の事業者に対し、緊急の調査を始めました。
調査はメールで行い、減便の状況やその理由、今後の予定などについて回答を依頼しているということで、今月末をめどに結果を取りまとめ、順次、口頭での聞き取りも行って事業者側の要望なども把握しながら対策を検討したいとしています。
熊谷知事は18日の会見で「路線バスは日常生活に必要不可欠な移動手段なので、影響が大きい。調査結果をふまえ、市町村と連携してどのような対応がとれるのか、すみやかに検討していきたい」と述べました。