国民スポーツ大会 熊谷知事 開催方法見直し「議論必要」

毎年各地で開かれている国民スポーツ大会の開催方法の見直しを求める声が出ていることについて、千葉県の熊谷知事は「開催の負担に対する意義のバランスが難しく、議論は必要だ」と述べました。

国民スポーツ大会は、国体・国民体育大会として毎年、都道府県の持ち回りで開催されてきたもので、ことしから名称が変更されます。
千葉県では1973年と2010年の2回にわたって開催され、2010年の大会では、マスコットキャラクターとして「チーバくん」が誕生しました。
大会を巡っては今月、全国知事会の会長を務める宮城県の村井知事が記者会見で、「廃止も一つの考え方ではないか」と述べ、現在の大会の開催方法を見直すべきだとの考えを示すなど、意見が出されています。
これについて千葉県の熊谷知事は11日の記者会見で、今後、各地での開催が3巡目となることに触れ、「開催のあり方について、重要なタイミングで問題提起をしたと思う」と述べました。
そして、開催地の自治体の財政負担の大きさなどに触れたうえで、「大会が地域のスポーツ振興に果たしてきた役割は大きいと思うが、開催の負担に対する意義のバランスが難しくなってきており、千葉県としても議論が必要だと考えている」と指摘しました。