千葉県東方沖 地震活動は収束傾向も今後も強い揺れに注意を

ことし2月下旬以降、地震活動が活発になっている千葉県東方沖を中心とする地域について、気象庁などは震度1以上の揺れの地震は収まりつつあるものの、今後も強い揺れを伴う地震が起きる可能性があるとして注意を呼びかけています。

気象庁と国土地理院は8日定例の会見を開き、千葉県東方沖やその周辺の地震活動について説明しました。
それによりますと千葉県東方沖やその周辺ではことし2月26日以降、地震活動が活発になり、震度1以上の揺れを観測した地震は8日午前8時までに51回にのぼる一方、最近は1回も観測されない日もあるなど減少傾向にあるということです。
房総半島では、陸側と海側のプレートの境界がゆっくりとずれ動く「スロースリップ」によるとみられる地殻変動も観測されていましたが、先月中旬以降、大幅に小さくなっているということです。
ただ、この地域では数年おきに地震活動が活発になっていて、2011年には数か月程度地震活動が継続したこともあり、気象庁は、今後も強い揺れを伴う地震に注意を呼びかけています。