千葉東方沖地震 最近は減少も 今後も強い揺れ伴う地震に注意

千葉県東方沖を中心とする地域で地震活動が活発になってから、26日で1か月です。
震度1以上の地震は徐々に減少しているものの、過去には数か月程度、地震活動が継続したケースもあり、気象台は今後も震度5弱程度の強い揺れを伴う地震に注意を呼びかけています。

銚子地方気象台によりますと、千葉県東方沖やその周辺の地域では、先月26日以降地震活動が活発になり、体に揺れを感じる震度1以上を観測した地震は26日午前10時までにあわせて48回ありましたが、最近は1回も観測されない日もあるなど減少傾向にあります。
地震は、房総半島で陸側と海側のプレートの境界がゆっくりとずれ動く「スロースリップ」という現象に伴って活発化していると見られていますが、政府の地震調査委員会によりますと、この現象による地殻変動もしだいに小さくなっているということです。
ただ、この地域では数年おきに地震活動が活発になっていて、2011年には数か月程度、地震活動が継続したこともあり、気象台は今後も最大で震度5弱程度の強い揺れを伴う地震に注意が必要だとしています。
銚子地方気象台は「改めて地震への備えを見直すとともに、強い揺れが起きた場合はすぐに身の安全を確保してほしい」と話しています。