千葉県内の特殊詐欺被害１週間に１７件 被害額は３４６６万円

千葉県警察本部のまとめによりますと、今月９日から１５日までの１週間に県内で確認された特殊詐欺の被害は１７件で、被害額は３４６６万円でした。

被害が多かった地域は船橋市で３件、市川市と松戸市、千葉市でそれぞれ２件などとなっています。
先月上旬、船橋市の８０代の女性の自宅に息子をかたる男から「会社の女性と不倫をして妊娠させてしまい、中絶費用と弁護士費用のお金を貸してくれないか」と電話があり、女性は本物の息子と話し方や声が似ていると感じ、話を信じてしまいました。
男は、「携帯電話が壊れてしまった」と言い、別の電話番号を伝えてきました。
その後、再びかかってきた電話で男は２００万円を要求し、女性がタンス預金の現金を用意できると伝えると、駅に行くよう指示されます。
駅では息子の代理を名乗る男が現れ、女性は現金を手渡しだまし取られてしまいました。
詐欺グループは「不倫相手が妊娠した」などと、ほかの人に相談しづらいうその話をでっちあげた上で、「電話番号が変わった」などと本物の息子にも接触しないようことば巧みに仕向けてきます。
お金に関する電話があったらまずは詐欺を疑い、一度電話を切ってから、自分が知っている家族の番号に電話をかけたり警察に相談したりするようにしてください。