若手芸術家の作品展 廃止の交流施設活用 千葉 市川

千葉県市川市で、廃止された交流施設を活用しようと、市内に住む若手の芸術家による絵画や彫刻などの作品展が開かれています。

JR市川駅前で開かれている作品展には、市内に住む若手の画家や彫刻家による作品など、あわせて100点ほどが展示されています。
会場は、本をテーマにして市が設けた交流の場「市本」として利用されていた施設で、去年3月、「経費に見合わない」として設置から1年余りで廃止されたあと、活用策が検討されてきました。
今回、「Ichikawa駅前ミュージアム」として試験的に作品展を開催して市民から意見を聴くことになり、壁に据え付けてある大きな本棚には、色鮮やかに絵付けされた陶磁器の作品が置かれました。
また、カフェがあったスペースの長い机には、曲線のモチーフなどをボールペンで自由に描いた小さな絵画や、石こうと金属を組み合わせた個性豊かな彫刻などが並べられました。
会場を訪れた田中甲市長は「施設を活用して若い芸術家のみなさんを応援したいと企画した。好評であれば継続して開催し、市民が若い感性の作品に触れることができる場にしていきたい」と述べました。
この作品展は、今月20日まで開かれています。