千葉大学長選考で議事録公表 意向聴取で2番手の候補者選出

千葉大学の新たな学長の選考をめぐり、教授会などの要求を受けて選考会議の議事録が公表され、議長が学長に求められる資質や能力を総合的に判断するよう発言したあと委員による投票が行われ、その結果、事前に学内で行われた意向聴取で2番手だった候補者が選出されていたことが明らかになりました。

千葉大学では去年、前の学長が死去し、新たな学長の選考が行われ、ことし1月、教員や学外の委員で作る選考会議で、副学長で医学部附属病院長を務める横手幸太郎氏が選出されました。
しかし、事前に教員などを対象に行った学内の意向聴取では横手氏は2番目の得票数で、教授会や学生などから選考過程を明らかにするよう求める声が相次ぎました。
このため、選考会議は14日、当時の議事録をホームページで公開しました。
それによりますと、会議の中で意向聴取の結果の扱いについて「重く捉えるべき」という声の一方で、「結果と異なる決定をした大学もある」という声も出て、意見が大きく分かれたということです。
そして、議長から委員に対し、本人の聴き取りや意向聴取の結果を元に、学長に求められる資質や能力を総合的に判断するよう発言があり、投票の結果、横手氏が14人のうち過半数の8人の票を獲得して選出されたということです。
議事録の公表にあわせて議長の見解も出され、横手氏について「学長として十分な資質を有する」としたうえで、学長選考のあり方については今後、検討を進めるとしています。