千葉県内で金属盗急増で買い取り規制の新たな条例策定へ

金属価格の高騰から千葉県内で太陽光発電の銅線ケーブルなど、金属類の盗難が急増していることを受けて、千葉県警は買い取り業者の営業を許可制にし取り引き相手の本人確認を厳格化することなどを盛り込んだ条例の策定を目指すことになりました。

千葉県では太陽光発電の銅線ケーブルや側溝のふたなどの金属類の盗難が相次ぎ、去年1年間で1684件と、前の年の同じ時期の2倍ほどに上っています。
盗まれた金属類は買い取り業者に持ち込まれリサイクルされているとみられ、県警察本部では盗難被害を減らすために、買い取りを規制する新たな条例の策定を目指すことになりました。
具体的には金属類の買い取りをする業者の営業を許可制にしたうえで、買い取りの際に取り引き相手の本人確認を行うことや、取り引き記録を保存しておくことなどを義務づける方向で調整しているということです。
千葉県警察本部の宮沢忠孝本部長は「金属類の盗難の急増は治安の悪化を招くものであり、喫緊の課題だと認識している。条例の策定を目指すとともにパトロールの強化や犯人の検挙を進め対策を講じていく」と話しています。