千葉 市川市 能登半島地震受け 下水道の被害想定し復旧訓練

ことし1月の能登半島地震を受けて、千葉県市川市で地震による液状化で下水道に大きな被害が出たことを想定した復旧訓練が14日行われました。

能登半島地震では地震の揺れなどで下水道管が広い範囲で壊れてトイレが使えないなど、生活に大きな影響が出ています。
市川市は、同じような被害が出たときに速やかな復旧につなげようと市川市広尾の防災公園で訓練を行い、職員や住民あわせておよそ70人が参加しました。
はじめに被害を目視で確認する訓練が行われ、参加した人たちはマンホールのふたを開け、伸び縮みする棒に鏡がついた特殊な道具を使うなどして中の状況を確かめました。
また、ドローンを使って被害を調べる訓練では、職員たちは上空からの映像を見ながら液状化している場所を確認していました。
このほか、マンホールを利用して仮設のトイレを設置する訓練も行われ住民たちが実際に座り心地などを確かめていました。
市川市の佐久間剛危機管理室長は「市内でも地震でいつライフラインの被害が起きるかは分からない。日頃の備えが大事なので訓練を通じて市民にも呼びかけていきたい」と話していました。