東日本大震災13年 津波などで16人犠牲 千葉 旭では

東日本大震災から13年となる11日、津波などで16人が犠牲となった千葉県旭市の海岸では、早朝から足を運び当時の状況に思いをはせる人の姿が見られました。

東日本大震災で旭市には最大7.6メートルの津波が押し寄せ、災害関連死を含めて14人が亡くなり、2人が行方不明となっています。
被害が大きかった飯岡地区では11日朝、日の出の時間から海沿いを歩き当時の状況に思いをはせる人の姿が見られました。
夫婦で散歩をしていた80代の男性は「大きな揺れのあと車で高台に避難しましたが、津波で自宅はめちゃくちゃになりました。妻は高校の同窓会に出かけていたため、避難所でしばらく会うことが出来なかったことを思い出します。13年前を教訓にいまも地震が起きたらすぐに避難することを心がけています」と話しました。
また、近くに住む60代の男性は「あっという間の13年でした。最近、千葉県で地震が増えているので日頃から備えなければと思い水などを備蓄しています」と話しました。
また、近くに住み、震災当時は千葉県山武市の勤め先で大きな揺れに見舞われたという男性は「自宅が心配になり帰宅する途中、津波や地震の揺れが起き町並みが変わっていたことを思い出します。13年がたって地区は空き地が目立つようになりました。安全な場所として、内陸に家を建てる人もいるので過疎化が進むのではないか」と話していました。