東日本大震災13年 千葉県の被害・復興状況

東日本大震災13年 千葉県の被害・復興状況

13年前の11日、東日本大震災を引き起こしたマグニチュード9.0の巨大地震が発生し、千葉県では、成田市と印西市で震度6弱の揺れを観測しました。

また、震度5強の揺れを、千葉市中央区、千葉市花見川区、千葉市若葉区、千葉市美浜区、銚子市、野田市、佐倉市、東金市、旭市、習志野市、柏市、八千代市、浦安市、白井市、香取市、山武市、栄町、神崎町、多古町、白子町、鋸南町で観測しました。
千葉県によりますと、県内では、22人が死亡し、2人が行方不明、270人がケガをしました。
このうち、津波が原因で死亡したのは旭市で13人、山武市で1人となっています。
また、千葉県の在住者で避難生活による体調の悪化などで亡くなったいわゆる「震災関連死」は4人となっています。
建物の被害は、全壊が807棟、半壊が1万313棟、一部損壊が5万7523棟に上りました。
津波は旭市の飯岡地区で最大7.6メートルに達し、銚子市からいすみ市にかけての九十九里浜沿岸を中心に大きな被害が出ました。
一方、東京湾沿岸や利根川沿いを中心に浦安市や我孫子市、習志野市、千葉市など25の市と町で液状化による被害が出ました。
また、市原市にあるコスモ石油千葉製油所では点検中の液化石油ガスのタンクが倒壊して爆発し、10日間に渡って燃え続け、6人が重軽傷を負いました。

また、県の震災関連の復旧事業は99事業すべてが完了し、復興事業も108事業のうち県立中央図書館などの施設の耐震化や、九十九里地域の防災林の造成などを除く、103事業が完了しています。
県は事業の大半が完了したため、各部局の連携や調整を行っていた「東日本大震災千葉県災害復旧・復興本部」を今月末で廃止することにしています。