災害と向き合う 地域の災害の歴史紹介する企画展 千葉 山武

千葉県山武市の資料館で、地域の災害の歴史を紹介し、これからの防災に役立ててもらおうという企画展が開かれています。

山武市の歴史民俗資料館で開かれている企画展では、過去にこの地域で起きた災害に関する資料を、地震や台風などの種類別に紹介しています。
1923年に起きた関東大震災では、当時の成東町の対応を記録した日誌が展示され、発生から4日後には駅に臨時の救護所を設置し、その1週間後には162人の被災者を受け入れたことが記されています。
また、1703年に発生した「元禄地震」の津波の被害を記した、市内3か所の「自然災害伝承碑」について、地図や写真で紹介しています。
台風については、大きな被害のあった1902年(明治35年)の台風に関する記録や写真のほか、2019年の台風15号の被害についても、長期間にわたって停電が続いたことなどがパネルで紹介されています。
山武市歴史民俗資料館の仲村元宏主任学芸員は、「時間とともに忘れ去られる災害について思い起こし、これからの災害について考えるきっかけになればと思います」と話していました。
山武市歴史民俗資料館の企画展「災害と向き合う」は4月7日まで開かれています。