千葉 いすみ鉄道 受験生応援へ “踏ん張る線路”の販売開始

受験生を応援しようと、千葉県内を走るいすみ鉄道は、去年9月の記録的な大雨で、支える土砂が流れ出たものの宙に浮いた状態で残った線路の一部を切り出し、「踏ん張る線路」として販売を始めました。

房総半島の大多喜町といすみ市を結ぶいすみ鉄道は、去年9月の記録的な大雨で大きな被害を受け、一部の区間で3か月余りにわたって運転できない状態が続きました。
このうち西畑駅と上総中野駅の間では、およそ40メートルにわたる大規模な土砂崩れが起きましたが、線路はつながったまま宙に浮いた状態で残りました。
いすみ鉄道は、この線路のレールを厚さ1.5センチずつ切り出し、「踏ん張る線路」という受験生の応援グッズに生まれ変わらせました。
縦13センチ余り、横およそ12センチ、重さは500グラムほどで、長年車輪と接していた部分は、摩擦によってわずかに一つずつが異なる形に削られています。
150個ほどは地元の中学生や高校生に無料で配布したほか、先週末からは主要な駅やインターネットで、1個3000円で販売しています。
影山忍運輸課長は「受験生や社会に出て頑張りたい人に手にとってもらって、お守りとして持っていてほしいです」と話していました。