千葉市 路線バスの赤字額を事業者に補てんする制度新設へ

各地で路線バスの減便や廃止が相次ぐ中、千葉市は路線の維持につなげようと、バス事業者が運賃収入などで賄えなかった赤字額を、市が補てんする制度を新たに設ける方針です。

千葉市では、過疎化や運転手不足などの影響で郊外を中心に路線バスの減便や廃止が課題となっていて、路線の維持や交通手段の確保に向けた事業が新年度・2024年度の当初予算案に盛り込まれました。
具体的には、バス事業者が運行にかかる費用を運賃収入などで賄えなかった路線の赤字額を市が全額補てんする制度を新たに設け、今後、利用状況などから制度を適用する路線を選定するとしています。
また、バスやタクシーの事業者が運転手の求人を行う際の費用の一部を補助するほか、路線バスがすでに廃止された地域で、新たにコミュニティーバスの運行を始めるとしています。
神谷市長は記者会見で、「バス路線の減便や廃止が相次いで発表されているが、市民生活にとって欠かせないものだ。事業者への支援やコミュニティーバスなどで交通手段の確保に努めたい」と述べました。