千葉 松戸市役所の移転新築計画見直し 一部庁舎に限り移転へ

千葉県松戸市は、老朽化が進んで耐震性が問題となっている市役所を別の土地に移転して新築する計画が市議会から交通渋滞への懸念などで強い反発を受けたため、特に古い一部の庁舎に限って移転させる計画に見直しました。

JR松戸駅近くにある松戸市役所は、4つの庁舎がありますが、いずれも老朽化が進み、市は近くの国有地を購入して新たな庁舎を建設し、市役所を移転させる計画を立てていました。
しかし市議会は、敷地面積が現在より4割ほど狭く、周辺の道路が細いため渋滞の懸念があるなどとして強く反発し、去年5月、関連の議案が否決されました。
このため市は計画を見直し、庁舎のうち建設から50年以上が経過している本館と新館は、国有地に新築して多くの部署を移転させるとしています。
一方で、残る議会棟など2つの庁舎は、建設から40年余りがたっていますが、比較的、耐震性が確保されているとして現状のまま使用する計画をまとめました。
新築する庁舎は、当初の計画より2年遅れた2032年度ごろの開庁を見込んでいるということです。