千葉 銚子市 千葉科学大学の公立大学への移行手続き見合わせ

千葉県銚子市の「千葉科学大学」が、公立大学への移行を要望していることについて、銚子市は、大学運営のあり方について協議が整っていないなどとして、移行に向けた手続きを見合わせたことを明らかにしました。

千葉科学大学は、岡山県に本部がある学校法人「加計学園」が、市からの誘致を受けて2004年に設置しました。
しかし、長く定員割れの状態が続き、学園側は去年10月に、「大学を存続させるため」として公立大学への移行を求める要望書を市に提出しました。
銚子市は、有識者などが検討を行う委員会の設置を定めた条例を制定し、今月中にも委員会を開催するとしていましたが、越川信一市長は30日の記者会見で、委員会の開催を見合わせたことを明らかにしました。
理由について越川市長は「検討を行う前に市と学校法人が大学の運営にどのように関わっていくのか認識を整えておく必要があるが、運営のあり方の基本的な部分について協議が整っていない」と述べました。
そのうえで、「学園側は2025年度からの移行を求めているが、移行ありきではなく、慎重に議論を進めていきたい」として、今後も協議を続けて委員会が開催できるか見極める考えを示しました。