千葉県 知事公舎の居住機能廃止 式典会場などとして活用へ

千葉県の知事が利用してきた公舎について、県は老朽化や維持費の削減などを理由に、居住する機能を廃止して式典の会場などとして活用していくことになりました。

千葉市中央区にある県知事の公舎は、鉄筋コンクリート造りのおよそ345平方メートルの平屋建てで、森田健作前知事まで過去5代の知事が居住してきました。
しかし、現在の熊谷知事は入居せず利用される機会が少ない一方、建築から50年以上が経過して老朽化が進み、維持管理に年間およそ500万円かかることが課題となっています。
このため県は、公舎のうち居住スペースの清掃やメンテナンスを減らすなどして居住できる機能を廃止し、式典や迎賓の会場として活用していくことになりました。
また、同じ敷地内にあって使われていない副知事などの公舎は解体し、警察本部の本部長の公舎は、現在の本部長が入居しているためこれまで通りの運用を続けるということです。
千葉県管財課は、「解体する施設の跡地は、土地の所有権を手放すことや、新たな施設の整備などを検討していく」としています。