JR久留里線 沿線住民への調査 通勤や買い物で利用1割未満

赤字が続くJR久留里線について千葉県が沿線の住民を対象に行った調査で、通勤や買い物で主に鉄道を使っていると答えた住民は、いずれも1割に満たないことが分かりました。

千葉県の房総半島を走るJR久留里線は赤字が続いていてJR東日本や千葉県、それに地元の君津市や住民の代表は特に利用者が少ない久留里駅から上総亀山駅の区間の今後のあり方についてことし5月から協議を行っています。
27日は3回目の会合が非公開で開かれ、出席者によりますと、先月にかけて沿線の2000世帯余りを対象に県が行ったアンケート調査の結果が示されました。
それによりますと、半数近くの1110世帯、2231人から回答があり、移動の目的別に主な交通手段を尋ねた設問では通勤の際に鉄道を利用している人は5.3%、買い物で利用している人は2.9%にとどまった一方、通勤、買い物のどちらも8割前後の住民が自家用車を運転すると回答しました。
県は今後、アンケートの結果について地域の代表者などを対象とした説明会を開くことにしています。
千葉県総合企画部の横山尚典次長は「今後は調査で出た分析結果が実態と合っているか地区の代表者に話を聞き、検討会議で役立てたい」と話していました。