“子どもへの使用避けるべき解熱剤“ 医師会が注意呼びかけ

インフルエンザが全国的に流行するなどさまざまな感染症が拡大して発熱患者が相次ぐ中、千葉市医師会では、子どもへの使用を避けるべき解熱剤の情報をまとめ、注意を呼びかけています。

最新の国のまとめでは、全国的にインフルエンザが警報レベル前後の水準で流行し、新型コロナの患者数も4週連続の増加となるなど、さまざまな感染症の拡大が続いています。
発熱患者が相次ぐ中、千葉市医師会によりますと、国などが子どもへの使用を控えるべきとしている解熱剤が処方された事例が複数確認されたということで、千葉市医師会では会員向けに子どもに解熱剤を処方する際の注意をまとめた文書を出しました。
具体的には、子どもの発熱には基本的に「アセトアミノフェン」を使用し、インフルエンザ脳症との関連が指摘されている「メフェナム酸」や「ジクロフェナクナトリウム」などは「使用を避けるべき」としています。
先月、千葉県保険医協会が県内の医療機関に行った調査でもこれらの解熱剤を子どもに処方した事例が複数あったということです。
千葉市医師会の玉井和人公衆衛生担当理事は、「懸念されるような解熱剤の処方が散見され、再確認という意味で注意喚起を行った。保護者側も、お子さんの解熱剤にアセトアミノフェン以外のものが出ていないか、確認してほしい」と話していました。
千葉市医師会では市の薬剤師会に対しても同様の注意喚起を行っています。