鴨川市運行のスクールバスに酒に酔った市職員が無断で乗り込む

今月、千葉県鴨川市が運行するスクールバスに、酒に酔った市職員が無断で乗り込んでいたことが分かりました。
乗っていた生徒に対する迷惑行為などはなかったということですが、市は、子どもや保護者に心配や不安を与えたとして陳謝しました。

鴨川市によりますと、今月9日の午前7時30分ごろ、市が運行する鴨川中学校のスクールバスが市内のバス停に停車した際、酒に酔った男性が乗り込みました。
バスにはほかに部活動に行く生徒6人が乗り、中学校で下車しましたが、運転手はこのときに男性に気づき声をかけたものの受け答えがはっきりしなかったため、鴨川駅まで乗せてから降ろしたということです。
4日後に運行を受託しているバス会社から市に連絡があり、市が調べたところ、男性は20代の市の職員だと分かりました。
生徒に対する迷惑行為などはなかったということです。
市によりますと、スクールバスは、事前に利用登録をした児童や生徒、教職員などしか乗れず、それ以外の人が乗ってきた場合にはすぐに関係先に連絡することになっていますが、今回、運転手は男性が乗ったときには中学生と勘違いしていて、連絡も遅れたということです。
鴨川市では子どもや保護者に心配や不安を与えたとして陳謝し、再発防止のため今後は運転手が乗車する生徒の顔をひとりひとり確認し、連絡を徹底することをバスの運行会社と申し合わせたとしています。
また、長谷川孝夫市長は「職員が酩酊した状態でスクールバスに乗ったことはあってはならない行為で、深くお詫び申し上げます。このような事案が再度発生しないよう取り組んでいきます」と話しています。