千葉 船橋市の有料老人ホームで入居者24人食中毒 全員回復

千葉県船橋市の有料老人ホームで、高齢の入居者あわせて24人が相次いで下痢の症状を訴え、保健所は施設で出された給食が原因の集団食中毒と断定して提供した事業者を14日から2日間の営業停止処分にしました。

船橋市によりますと、今月8日から翌日にかけて、船橋市の介護付き有料老人ホーム「ライフコミューン船橋」で食事をした70代から90代までの入居者24人が相次いで下痢の症状を訴えました。
入院した人はおらず、症状は全員回復していて、保健所が調べたところこのうち6人から「ウエルシュ菌」が検出されたということです。
保健所は今月7日に提供された給食が原因による集団食中毒と断定し、東京にある「グラン・グルメ」がこの老人ホームで営業するちゅう房を、14日から2日間の営業停止処分にしました。
ウエルシュ菌は土や川などに広く生息し、熱に強く、煮沸しても死滅しない特徴があり、調理したあと室温で放置すると増殖して食中毒の原因になるということです。
船橋市は調理したものはなるべく早く食べ食べきれない場合には冷蔵するなどの対策をとるよう呼びかけています。