記録的大雨から3か月 千葉県 応急修理完了の住宅は半数程度

千葉県や茨城県を中心に浸水被害が出た記録的な大雨から8日で3か月です。
2000棟以上の住宅に被害が出た千葉県では応急修理が完了した住宅が申し込みの半数程度にとどまっています。

千葉県や茨城県の太平洋側を中心に大きな被害が出た9月8日の記録的な大雨で、千葉県では茂原市などで川の氾濫や土砂災害が相次ぎ、浸水などによる住宅への被害は2300棟以上にのぼっています。
住宅に一定以上の被害が出た場合、災害救助法に基づいて費用の一部を国や県が負担する「応急修理制度」がありますが、千葉県によりますと、今月5日の時点で申請は260件、修理が終わったのは136件と半数程度にとどまっているということです。
自治体には現在も問い合わせが来ていて、申請の数もさらに増える見込みだということです。
各自治体の担当者や各地の工務店に取材したところ、人手不足の中で職人の確保が難しく、急激な需要の増加に限られた業者では対応しきれていないのが一因だと話しています。
年末年始を控える中、応急修理をいかにスムーズに進めていくかが課題となっています。