成田空港 発着回数大幅増へ 新設するC滑走路の準備工事開始

成田空港 発着回数大幅増へ 新設するC滑走路の準備工事開始

成田空港で、航空機の発着回数を現在よりも大幅に増やすため、3本目の滑走路を新設する本格的な工事が始まるのを前に、周辺を流れる川の整備工事が6日始まり、報道陣に公開されました。

成田空港では航空機の発着回数を現在のおよそ1.7倍の年間50万回に増やすため、3本目のC滑走路を新設するとともにB滑走路を現在の2500メートルから3500メートルに延伸する計画で、2029年3月末の完成を目指しています。
このうち、C滑走路の本格的な工事が来年度以降に行われるのを前に、その準備工事となる、周辺を流れる川の整備が6日から始まり、報道陣に公開されました。
C滑走路は現在の成田空港の南東の芝山町と多古町にまたがる区域に建設される予定で、建設中は大雨が降ると工事に伴って出る土砂が近くを流れる高谷川に流入することになります。
6日から始まったのは、土砂が下流まで流れてしまわないよう川幅を最大で現在のおよそ10倍に拡張する工事で、現場では重機が川の周辺の掘削を行っていました。
成田空港会社は今後、用地買収の交渉や埋蔵文化財の調査などを進めることにしていて、「空港と地域を発展させるため地元に丁寧な説明や情報提供を行って計画を進めていきたい」としています。