千葉 銚子市 千葉科学大学の公立化 有識者ら集めて検討へ

千葉県銚子市は、学校法人が運営する市内の千葉科学大学が定員割れしていることなどから経営を安定させるため、大学を公立化するか有識者らを集めて検討することになりました。

これは、銚子市の越川信一市長が15日、記者会見して明らかにしたものです。
千葉科学大学は、銚子市が、77億円余りの支援などを行って2004年に開学し、岡山県に本部がある学校法人、「加計学園」が運営しています。
3つの学部があり、およそ1500人の学生が在籍していますが、今年度の入学者は、490人の定員に対して半分以下の228人にとどまっています。
こうしたなか、市によりますと先月、加計学園から「大学が存続し地域活性の一翼を担う役割を果たすため公立化を実現していただきたい」などとする要望書が提出されたということです。
これを受けて銚子市は、年明けにも有識者による検討会議を設けて公立化した場合の市の財政への影響などを検討するほか、市議会や市民の意見も踏まえて判断したいとしています。
越川市長は「大学を取り巻く環境は大変厳しい。存続することを強く望むが、一方で市の厳しい財政状況を勘案すると新たな財政負担に耐えられるかという課題もある。公立化の可否を慎重に判断していきたい」と述べました。