千葉 松戸 女性死亡 男2人に頭や顔殴られたか 男らは逃走

9日未明、千葉県松戸市の住宅の玄関前で女性が血を流して倒れているのが見つかり、搬送先の病院で死亡しました。
女性は頭や顔を強く殴られていて、警察は殺人事件として現場から逃走した男2人の行方を捜査しています。

9日午前3時すぎ、千葉県松戸市古ケ崎で「女性の悲鳴が聞こえた。外で女性が2人の男に殴られて倒れている」と、目撃した人から警察に通報がありました。
警察官が駆けつけたところ、玄関の前で20代から30代くらいの女性が顔などから血を流して倒れていて市内の病院に搬送されましたが、その後、死亡が確認されました。
警察の調べによりますと、現場で男2人が女性の頭や顔を強く殴ったとみられ、2人は現場から逃走しました。
警察によりますと逃げた2人はいずれも若く、1人は体格はがっちりしていて身長1メートル80センチほどキャップ帽をかぶりジャンパーを着ていて、もう1人は体格はやせ型だということです。
警察によりますと女性はこの家に住んでいるとみられ、警察は、身元の確認を進めるとともに殺人事件として逃げた2人の行方を捜査しています。
現場は、JR常磐線の松戸駅から北に1.9キロほど離れた住宅街です。
千葉県松戸市古ケ崎の現場から数十メートル離れた住宅に設置された防犯カメラの映像には、午前3時すぎに黒い車が通過する様子が写っていて、その直後に女性の叫び声が録音されていました。
午前3時10分ごろに撮影された映像には画面右から黒色の乗用車が画面左の事件現場の方向に走って行くのが確認できます。
車が通過してからおよそ1分後には、女性の「きゃー」という叫び声が録音されていました。
防犯カメラが設置された住宅に住む50代の男性は「寝ていたら悲鳴が聞こえたのでおかしいと思って外に出ると、大柄の男が倒れている人を執ように殴っていました。凶器を持っているようにみえました。通報しようと思ったがパトカーのサイレンが聞こえたので、誰かが通報してくれたと思いました。細身の人もいましたが、2人とも走って逃げていきました」と話していました。

現場の近くに住む30代の男性は、「夜中に突然、キャーという女性の悲鳴が聞こえ、そのあとも断続的に悲鳴が聞こえてきました。しばらくたつと、パトカーのサイレンが聞こえてきたので外を見ると、パトカー数台と救急車が来ていました。現場の住宅には、5年ほど前に5人くらいの中国人の家族が引っ越してきましたがあまり接点はありませんでした。最近は生活している感じがなくまだ人が住んでいるのか疑問に思っていました。こんな近所で事件が起きて不安ですし、びっくりしています」と話していました。

現場の近くに住む60代の女性は「午前3時すぎくらいにサイレンの音が聞こえて、窓から救急車が通るのが見えました。朝になって夫が仕事に行く時に規制線が張られていて、初めて事件だと気づきました。この近所でトラブルがあったという話は聞いたことがなく、犯人もまだ捕まっていないということで怖いです」と話していました。