関東甲信 3日も季節外れの暑さ 4日も各地で夏日に

関東甲信は3日も高気圧に覆われて晴れ、各地で気温が25度以上となり11月として観測史上最も高くなったほか、東京の都心でも夏日に迫るなど季節外れの暑さとなりました。
4日も各地で夏日となる見込みです。

気象庁によりますと3日の関東甲信も広く高気圧に覆われて晴れ、気温が上がりました。
日中の最高気温は千葉県市原市の牛久で27度、長野県松本市で26.3度、埼玉県鳩山町で26.1度、東京・府中市で25.2度など各地で夏日を観測し、関東甲信の39か所の観測点で11月としては観測史上、最も高くなりました。
このほか東京の都心でも24.3度と、夏日に迫る季節外れの暑さとなりました。
4日も晴れて気温が上がる見込みで、最高気温は横浜市や千葉市、さいたま市で26度東京の都心や前橋市、甲府市、水戸市で25度などと予想されています。
一方、朝晩は気温が下がり、日中との気温差が15度以上になるところもある見込みで、体調管理などに注意してください。

【さいたまの神社 七五三に軽装で訪れる家族連れも】
さいたま市では3日日中の最高気温が25度を超えて夏日となりました。
市内の神社では七五三に軽装で訪れる家族連れの姿が多く見られました。
さいたま市大宮区にある「武蔵一宮氷川神社」は、毎年この時期、子どもの七五三のお祝いなどで多くの人が訪れます。
青空が広がった3日のさいたま市は最高気温が25.5度と2日連続で夏日となり神社の境内では晴れ着姿の子どもたちの傍らで上着を着ていない保護者が多く見られました。
中には木陰で涼んだり日傘をさしたりする人の姿もありました。
5歳の弟と一緒に訪れた7歳の姉は、「とても暑くてのどがかわきました」と話し、2人の父親は、「温暖化の影響なのか、今月に入ってからも暑いので困ります」と話していました。
また、生後1か月の赤ちゃんを連れてお宮参りに訪れた母親は、「着物を着ているとこの暑さでは大変です。子どもに影響しないよう車の中で冷房をきかせるなど対策を取るようにします」と話していました。
参道の飲食店でひと休みしていた女性は、「かき氷が食べたくなって、一緒に来ためいにつられて注文しました。こんな時期に食べたのは初めてですが、きょうは本当に暑いので冷たくておいしいです」と話していました。

【茨城 笠間の菊まつり 強い日ざしで葉の変色も】
「笠間の菊まつり」に展示する菊を育てている、笠間市の栽培所によりますと、強い日ざしで葉が変色する「葉やけ」や虫による被害が例年より多いということです。
笠間市が運営している菊栽培所では、ことしはおよそ1800鉢の菊を育てていて、栽培を担当している職員は3日朝、「菊まつり」に今後展示される菊などの状態を一とおり確認したあと、日が出て気温が上がる前に水やりをしていました。
職員によりますと、ことしは夏の猛暑や、その後の季節外れの暑さで、例年より1週間ほど成長が遅れているほか、最近になっても強い日ざしで葉が変色する「葉やけ」や虫による被害が例年より多いということです。
栽培所では、「葉やけ」を防ごうと、菊の鉢の周囲に日よけのためにネットを設置して対策を行っています。
笠間市菊栽培所の町井治技術主任は、「暑さでこの時期の虫による被害も例年に比べて多く、咲いたと思っても、最後に虫に食われてしまって、思ったようにいきません。猛暑で根が伸びないので悩んでいます」と話していました。