千葉 我孫子 3歳児死亡事件 市の対応について検証開始へ

千葉県我孫子市で、27歳の母親が3歳だった息子に布団を巻きつけて死亡させたとして傷害致死の罪に問われている事件をめぐって、市は事件前に行っていた家庭訪問などの対応が適切だったかどうか、来月から専門家などとともに検証を始めることを明らかにしました。

この事件は去年、我孫子市のアパートで、当時3歳の息子に布団を巻きつけて死亡させたとして、27歳の母親が傷害致死の罪で起訴されたもので、市は、事件の2か月半前、付近の住民から連絡を受けて家庭訪問などの対応にあたっていたとしています。
この対応について、我孫子市の星野順一郎市長は31日の記者会見で、当時、母親が行政からの介入を警戒し、息子に虐待の痕跡もみられなかったことなどから児童相談所に連絡せず、再び訪問して状況を確認しようとしたやさきに事件が起きたと説明しました。
そのうえで、こうした対応が適切だったかどうか専門的な意見を聞く必要があるとして、11月29日に、警察や児童相談所、それに専門家などが参加する定例の会議を臨時で開催し、検証を始めることを明らかにしました。
星野市長は「市としてできる限りの判断や対応をしたと考えているが、結果的に男の子が亡くなったことは非常に残念だ。育児に寄り添う体制をつくっていくためにも、対応を検証していきたい」と述べました。