東日本大震災 体験した若者 子どもたちに防災教室 千葉 旭

東日本大震災で津波被害などを受けた千葉県旭市で、当時中学生だった若者が、地元の子どもたちを対象にした防災教室を開き、ふだんから災害に備えておくことの大切さを伝えました。

千葉県旭市で、東日本大震災の当時中学3年生だったメンバーで作る「iiiproject」は、震災の経験を語り継ぐ活動を行っています。
28日は、小学生や保護者など17人が参加して防災教室が開かれ、講師役のメンバー渡辺和夏子さんは「学校にいたときに最初に揺れを感じて先生の誘導で海から離れた公園に逃げることになり、立っていられないくらいの揺れで泣いてしまう友達もいたりして、とても怖い思いをいました」と震災当時の体験談を話しました。
このあと参加者は、地震が起きたときどのような行動をすればいいのかクイズ方式で学び、メンバーは家の防災グッズを点検することや、ふだんから家族で避難方法を確認しておくことの大切さを伝えていました。
参加した小学生たちは「大地震が起きたときの準備をしておきたいと思いました」などと話していました。
教室を開いたグループのメンバー大木沙織さんは「大人が近くにいないときでも、自分の命を守れる行動ができるようになってほしい」と話していました。