東葉高速鉄道 新駅開業時期 2年遅れの見通し 船橋市

東京メトロ 東西線と直通運転している「東葉高速鉄道」で、千葉県船橋市が費用を負担して設置する新たな駅の開業時期について、市は、新型コロナの影響などで予定より2年遅れて令和10年度末までずれ込む見通しを示しました。

船橋市は「東葉高速鉄道」沿いの地域で病院や医療系の企業などが集まる「メディカルタウン」の開発を進めていて、その一環として東海神駅と飯山満駅の間に市が設置費用を負担して新たな駅を設置することにしています。
しかし市によりますと、新型コロナの影響で地権者を集めた会合を開くことができず、区画整理の事業が遅れたほか、駅周辺は水害発生時の浸水区域にあたるため、開発に伴う浸水の想定の変化などについて住民に説明するよう県の審議会で求められたということです。
こうしたことから、市は駅の開業予定について当初の令和8年度末から2年遅れて令和10年度末までずれ込む見通しを示しました。
「メディカルタウン」を巡っては、市が市立医療センターを移転・新築することで診療科目の充実などを打ち出す一方、住民グループから浸水で被災するおそれがあるとして開発の可否を問う住民投票の実施を求める声が出されています。