先月の記録的な大雨による被害 「局地激甚災害」に指定見込み

先月、関東を中心に浸水や土砂災害が相次いだ記録的な大雨による被害について、政府は「局地激甚災害」に指定する見込みになったと発表しました。
農地などの復旧にかかる自治体の費用を支援することになります。

先月上旬、台風12号と13号が相次いで接近した影響で関東を中心に記録的な大雨となり特に千葉県や茨城県では浸水や土砂災害が相次ぎました。
こうした被害について、政府は千葉県勝浦市と鴨川市、長南町、大多喜町、茨城県日立市で、農地や農業施設などの復旧にかかる費用の見込額が基準を上回ったとして「局地激甚災害」に指定する見込みになったと発表しました。
これらの市と町では、復旧にかかる費用のうち、国からの補助率が引き上げられることになります。
千葉県大多喜町では、道路や河川などの公共土木施設の復旧にかかる費用の見込額も基準を上回り、「局地激甚災害」に指定される見込みです。
松村防災担当大臣は、「被災した自治体などは財政面や資金面に不安を抱かず、災害復旧に取り組んでほしい」と話していました。
このほかの自治体でも被害が出ていますが、現時点で復旧にかかる費用の見込額が基準に達していないということで政府は被害を精査したうえで地域の追加が必要となった場合は適切に対応したいとしています。