千葉県 「ヤード」規制条例が成立 新たな設置を許可制に

金属やプラスチックなどのスクラップを保管している「ヤード」を巡って、騒音や悪臭などのトラブルが相次いでいる千葉県で、都道府県として初めて、新たな設置を許可制にする条例が成立しました。

条例は、金属やプラスチックなどを含むスクラップを保管している「ヤード」を規制するもので、11日の千葉県議会で全会一致で可決され、成立しました。
こうした「ヤード」は、おととしの時点で全国でおよそ800か所が確認されていますが、千葉県内にはこのうち300か所以上が設置され、一部では騒音や悪臭、火災などが発生し、周辺の住民とトラブルになっています。
条例では、こうした「ヤード」を新たに設置する場合に県の許可が必要と定めているほか、許可申請の前に住民説明会を開催することなどを義務づけています。
さらに、スクラップが適切に保管されていない場合は県が改善するよう命令を出し、命令に従わない場合は許可の取り消しや罰金を課すことなども規定されています。
こうした条例は都道府県として初めてで、熊谷知事は「いかに実効性のある条例にできるのか、事業者に条例の趣旨を理解してもらい、適正な形で資源循環が行われるよう努めていきたい」と述べました。