中国で大型連休始まる 成田空港には次々と観光客

中国の建国記念日にあたる「国慶節」などの大型連休が29日から始まり、成田空港には午前中から大きなスーツケースを持った観光客が次々と到着しています。

中国では29日から日本の十五夜にあたる「中秋節」と、建国記念日にあたる「国慶節」にあわせた大型連休が始まります。
成田空港会社によりますと、香港、マカオを含めた中国と成田を結ぶ便の数は新型コロナの感染拡大前の7割ほどですが、ことしは「ゼロコロナ」政策が終了してから初めての「国慶節」の連休とあって、多くの観光客が日本を訪れる見通しだということです。
日本政府観光局によりますと、日本への旅行については、東京電力福島第一原子力発電所の処理水の放出を受け、団体旅行のキャンセルが出ている一方、個人旅行客の人気が高く影響は限定的だとみられるということです。
夫婦で杭州から初めて日本を訪れたという男性は「東京や大阪、奈良などをめぐる予定で、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンや寺院を見るのも楽しみですが、一番楽しみなのはサーモンやエビなどの寿司や海鮮を食べることです。処理水の放出は中国の中でもいろいろな意見がありますが、私は日本政府を信じます」と話していました。
一方、カップルで上海から訪れた男性は「10年ぶりの来日で日本食を食べることや京都の町歩きが楽しみですが、処理水の放出は良いことだとは思いません。いまのところ今回の旅行中に海鮮を食べる予定はありません」と話していました。