千葉県内 インフルエンザ感染の児童生徒急増 学級閉鎖相次ぐ

千葉県内では、例年の流行期ではないこの時期にインフルエンザに感染する児童や生徒が増え、学級閉鎖が相次いでいます。
小児科の医師は経験のない急激な増え方で、手洗いなどの感染症対策を徹底するよう呼びかけています。

千葉県によりますと、インフルエンザの流行期は例年12月から3月ごろとされていますが、今月3日までの1週間に、1医療機関あたりで新たに確認された感染者数は4.20人で、前の週のおよそ2.7倍に急増しました。
船橋市にある小児科のクリニックでもインフルエンザの患者が相次いでいて、11日も午前中だけで9人の感染が確認されたということです。
患者のほとんどは小中学生で、高熱や関節痛などの症状が目立つということです。
インフルエンザの感染拡大に伴って学級閉鎖も相次ぎ、今月に入ってからは、千葉市立の小中学校25校のほか、船橋市、松戸市、習志野市などでも行われています。
「船橋青い空こどもクリニック」の松本歩美院長は「経験のない急激な増え方だ。新型コロナ以外の感染症が3年間流行しなかったことで抗体が下がり、感染症にかかりやすい状況になっていると思う。ワクチン接種が始まる前なので症状が重くなるのが心配だ。コロナ対策同様手洗いなどを徹底してほしい」と話しています。