関東大震災100年 震災の記憶を伝える企画展 千葉 館山

100年前の関東大震災で700人以上が犠牲となった千葉県館山市では震災の記憶を伝える企画展が開かれています。

関東大震災で震源域に近かった館山市では震度7相当の揺れに見舞われ、700人以上が犠牲となりました。
館山市の市立博物館ではこの震災の記憶を伝えようと当時の被災状況や復興へ向けた取り組みなどを紹介する企画展が開かれ、写真や資料およそ150点が展示されています。
このうち、震災直後の様子を伝える写真では多くの住宅が倒壊している様子や道路に大きな亀裂が入っている様子などを写しています。
また、復旧活動が記された資料では、被害の少なかった周辺地域から5000人を超える人が集まって、けがをした人への対応などにあたったことが記され、地域間の助け合いの重要さを伝えています。
市内から訪れた60代の男性は「当時は大変だったと祖父母から聞いていたが、写真や資料をみると被害の大きさを改めて実感した。日頃からの備えが大切だと感じた」と話していました。
館山市立博物館主任学芸員の山村恭子さんは「過去から学び、今後の災害の備えについて考えていただきたい」と話していました。
企画展は来月9日まで開かれています。