千葉県警元警部に懲役17年求刑 性的暴行や盗撮の罪

住宅に忍び込み女性3人に性的暴行を加えたほか、駅などでも別の女性を盗撮した罪に問われている千葉県警察本部の46歳の元警部の裁判が千葉地方裁判所で開かれ、検察は「常習的で極めて悪質だ」などとして懲役17年を求刑しました。

千葉県警察本部の元警部、岡田誠被告(46)は暴力団の事件を捜査する捜査4課の課長補佐を務めていた去年8月、駅で盗撮しているところを現行犯逮捕されたのをきっかけに過去に性的暴行を繰り返していた疑いがわかり、3件の性的暴行事件と3件の盗撮事件で起訴されています。
31日千葉地方裁判所で開かれた裁判で、検察は「1人暮らしの女性の家を物色し犯行を繰り返していて、計画的で常習的だ。抵抗したら殺すなどと刃物を突きつけて脅迫し、被害者に与えた屈辱や恐怖は計り知れない」と述べました。
そのうえで、「犯行後に警察官の知識を悪用し証拠の隠滅を図っていて、刑事責任は極めて重大だ」などと述べ、懲役17年を求刑しました。
一方、弁護側は「被告は犯行に至った自分の問題点を理解し、反省している」と述べて、減刑を求めました。
判決は来月27日に言い渡されます。