新型コロナ検査補助金不正請求 2事業者に返還など求める

千葉県内で新型コロナウイルスのPCR検査などを行った2つの事業者が補助金、合わせておよそ1億3000万円を水増しして不正に申請していたことがわかり、千葉県はこれらの事業者に対して返還などを求めることを決めました。

千葉県によりますと、補助金を不正に申請していたのは東京都新宿区の検査機関と東京都中央区の薬局で、県内で行った新型コロナのPCR検査や抗原検査の無料検査について、去年3月以降、検査件数を水増ししていたとみられるということです。
不正は合わせておよそ1万4000件分、総額およそ1億3000万円にのぼり、県はこれらの補助金のうちすでに支払ったものについては返還を求め、残る金額についても交付しない対応を取ることを決めました。
2つの事業者は検査を受けた人の資料に存在しない地名や同一人物の氏名などを記載していたということです。
千葉県内では先月にも新型コロナのPCR検査や抗原検査をめぐる水増し請求が発覚し、今回で3事業者目となります。
千葉県疾病対策課調査・検査・ワクチン担当の谷雅之課長は「感染拡大防止のための検査を逆手にとる悪質な不正で許されない。他の事業者に交付した補助金も疑いが出た場合、調査を進める」と話しています。