千葉市動物公園の生物の調査や保全活動などで連携協定

千葉市動物公園の生物の調査や保全活動などで連携協定

千葉市は民間の財団と生物多様性に関する連携協定を結び、千葉市動物公園の池や周囲の森について、生物の調査や保全活動などを行っていくことになりました。

千葉市は先月、千葉市美浜区の「イオン環境財団」と、千葉市動物公園内での生物多様性に関する事業で連携協定を結びました。
期間は3年間で、環境・生物などの調査・保全、植樹、環境教育活動、ボランティア活動の4項目について連携し、このうち今年度は園内にある「大池」とその周辺の森について動植物の生息調査や環境保全活動を行うのをはじめ、正門前のサクラの植樹などを行うということです。
千葉市動物公園によりますと、「大池」と周囲の森は1985年の開園時に整備された人工の池と森で、開園以来ほとんど手つかずの状態だということです。
池には在来種であるモツゴやスジエビなどが生息している一方、アメリカザリガニなどの外来種も確認されていて、今後、生態調査を行い、保全のあり方について検討することにしています。
千葉市動物公園の鏑木一誠園長は「動物園の本来の役割である『種の保全』に加え、足元の自然や命に目を向けてもらうことも重要なので、今回の連携で必要な整備を行っていきたい」と話しています。