「チバニアン期」の古代生物を紹介する展示会 千葉

千葉県がその名前の由来となった、「チバニアン期」と呼ばれる時代に生息していた古代の生物を紹介する展示会が、千葉市で開かれています。

「チバニアン期」は、77万年前から12万年あまり前までの地質学上の時代の名前で、3年前、市原市の地層が地質学の基準である「国際標準地」に日本で初めて登録され、命名されました。
千葉市の県立中央博物館では、この時代の古生物の化石などを集めた企画展が開かれています。
このうち1966年にいまの印西市で発見されたナウマンゾウの化石は、日本で初めて全身骨格がレプリカで復元された貴重なもので、骨格標本のほか、下あごなど骨の実物が展示されています。
また、市原市で見つかった体長5メートルを超える世界最大級のトド、「オオキトド」の下あごの骨の化石も見ることができます。
この時代の気候は長く厳しい寒冷期と短い温暖期が繰り返し、多様な生物が生息していて、ほかにも手のひらのような角を持った「ヤベオオツノジカ」や、「メルクサイ」などの展示があります。
企画した丸山啓志研究員は「絶滅した生き物がどう暮らしていたのか知ってもらいたいです」と話しています。