”房総半島の海“モチーフに作品展 千葉県立美術館

多くの画家が描いてきた千葉県・房総半島の海をモチーフにした作品の展示会が、千葉市の千葉県立美術館で開かれています。

会場には房総半島の海をモチーフとした作品を中心に40点余りが並び、多くの作品は描かれた場所の現在の写真も合わせて展示されています。
このうち、1971年に描かれた「ベカ舟」という作品は、東京湾に面した浦安市の境川に海苔をとるための小型船がぎっしりと係留され漁師町として賑わっていた様子がうかがえます。
また、1951年の「海鹿島の夏」は多くの人でにぎわう銚子市の海水浴場の様子が力強い筆致で生き生きと描かれています。
いっぽう、「九十九里初夏」という作品は、砂浜に埋もれた廃船などが青いトーンで描かれ、幻想的な趣の作品となっています。
企画した谷鹿栄一主任上席研究員は「房総はかなりの変容があるので今の写真も一緒に見て移り変わりを知ってもらえれば」と話していました。
この企画展は9月18日まで開かれています。