マイナ保険証 千葉県内50の医療機関で負担割合を誤登録

全国でトラブルが相次いでいるマイナンバーカードと一体化した健康保険証について、千葉県の50の医療機関で、医療費の負担割合が誤って登録されるトラブルが確認されたことが、県内の医師などでつくる団体の調査で分かりました。

「千葉県保険医協会」は、今月、県内の医療機関を対象に「マイナ保険証」を巡るトラブルについて調査を行い、378か所から回答がありました。
その結果、50の医療機関で、患者の医療費の自己負担の割合が誤って登録されていたケースが見つかったということです。
このうち千葉市緑区の住民のケースでは、先月、受診した医療機関が「マイナ保険証」とともに、従来の健康保険証も確認したところ、医療費の負担割合が異なっていることに気づきました。
市によりますと、区役所の国民健康保険の担当者が、住民の負担割合が「3割」なのにシステム上で誤って「2割」と登録したということです。
その後、誤りに気づいて「3割」と再登録しようとしたものの、上書きの前提として必要な前のデータの消去を行わなかったため、誤った情報が登録されたままになっていました。
同様の誤りはほかの区でも見つかっていて、市の健康保険課は「システム上でデータを修正する作業の詳細について把握できていなかった」としています。
「千葉県保険医協会」は、医療機関に聞き取りを行い、トラブルの実態を把握したいとしています。