東京湾アクアライン 混雑緩和に向け“料金変動”を試験導入

千葉県木更津市と川崎市を結ぶ東京湾アクアラインで、渋滞の緩和を目的に、時間帯によって通行料金を変動させる「ロードプライシング」が22日から試験的に導入されました。
国などは効果を検証して本格的に導入するかどうか検討することにしています。

東京湾アクアラインの木更津市側では、休日に買い物客などの車が集中し、周辺の一般道も含めて激しい渋滞が頻発することが課題になっています。
国や千葉県などは、22日から土日と休日に限り、千葉県から神奈川県に向かう上り線で、混雑する午後1時から8時の通行料金を50%値上げし、午後8時から翌日の午前0時までは25%値下げする「ロードプライシング」を試験的に導入しました。
初日の22日、木更津市にある東京湾アクアラインの料金所では、普通車がETCを利用した際の表示は、午後1時までは通常と同じ800円でしたが、午後1時からは1200円に切り替わっていました。
日本道路交通情報センターによりますと、22日の東京湾アクアラインでは、午後2時半ごろから交通事故が原因で渋滞が発生しましたが、上り線の入り口につながる一般道では、昼過ぎから午後4時半ごろまで車の混雑はみられませんでした。
午後8時からは、翌日の午前0時まで普通車の料金は600円に値下げされ、国などは来年3月までの試験導入で、混雑のピークを緩和できたのか効果を検証し、来年度以降、本格的に導入するかどうか検討することにしています。

東京湾アクアラインの利用者からは、22日から始まった「ロードプライシング」について賛否両方の声が聞かれました。
茅ヶ崎市から訪れた40代の男性は「値上げは困ります。小さな子どもがいるので遅い時間には帰れず、値下げの恩恵も受けられないのでつらいです」と話していました。
また横浜市から訪れた20代の男性は、「料金が変動するのを知らなかったです。日中の時間帯はよく利用しているので、値上げはちょっと困ります」と話していました。
一方で、横浜市から買い物で訪れた50代の夫婦は、「値上げされるなら、時間をずらして帰りたいと考えています。渋滞がひどいので緩和されるならありがたいですが、本当に緩和されるのか注目したいと思います」と話していました。