交通事故の遺族 高校生に事故の悲惨さや命の大切さ訴え

交通事故で小学3年生の娘を亡くした母親が18日、千葉県内の高校で講演し、事故の悲惨さや命の大切さを訴えました。

これは命の大切さを学んでもらおうと千葉県大網白里市にある県立大網高校が開きました。
講師を務めたのは4年前、千葉県木更津市で当時、小学3年生だった次女の音織さん(8)を通学途中の交通事故で亡くした安藤正恵さん(48)です。
正恵さんは当日の朝、自宅から音織さんを送り出した時の様子を振り返り、「自分が付き添っていたら時間が少しずれていたら、事故に遭わなかったかもしれない。娘を思い出さない日はありません」と話していました。
また、事故の原因はドライバーの信号無視だったことを紹介し、「これから運転免許を取る人も多いと思います。自分の命だけでなく歩行者や自転車、周りの車の命も預かっていることを忘れないで下さい」と訴えていました。
講演を聴いた高校3年生の女子生徒は「家族を失うことのつらさや交通事故の怖さを痛感しました。運転するときは歩行者に気をつけたいです」と話していました。