千葉市の20代の男性 はしかの感染確認

千葉市に住む20代の男性が、はしかに感染していたことがわかりました。
県内で感染が確認されたのは4年ぶりで、市が注意を呼びかけています。

千葉市によりますと、千葉市中央区に住む20代の会社員の男性は、先月24日に発熱し市内の医療機関を受診したあと、発疹が出たため改めて別の医療機関を受診して抗体検査を行い、今月2日、はしかの発生届が千葉市保健所に提出されました。
しかし、この男性がはしかのワクチンを2回接種していて発疹などの症状の出方が弱かったことから、改めて遺伝子検査を行い、6日、陽性が確認されたということです。
県内ではしかの感染が確認されたのは2019年以来4年ぶりです。
市によりますと、男性の感染経路は不明で、すでに回復し、感染可能期間も過ぎているということですが、男性は発熱した日にJR成田線を利用したことがわかっているということです。
男性が利用し、不特定多数の人と接触した可能性がある時間帯と経路は、JR成田線で、先月24日の午後1時ごろから2時ごろにかけての千葉駅から空港第2ビル駅までの区間と午後10時ごろから11時ごろにかけての空港第2ビル駅から千葉駅に向かう区間です。
はしかは、主に空気感染で広がるウイルス性の感染症で、感染力が極めて強く、発熱やせき、発疹などの症状が出ます。
千葉市は、はしかを疑う症状が出た場合は必ず事前に医療機関に連絡したうえで指示に従って受診するよう呼びかけています。
また、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症し、肺炎や脳炎を引き起こして重症化したり死亡したりする場合もあるということで、市は、過去にはしかに感染したことがなく、2回の予防接種を受けていない人に対しワクチン接種を呼びかけています。