千葉 市川市 第2子の保育料を無償化へ ことし10月から

千葉県市川市は、子育て世代の定住を促進するため、ことし10月から第2子の保育料を無償化する方針を決めました。

これは30日、田中甲市長が記者会見で明らかにしました。
就学前の子どもの保育料は3歳からは国の事業で全国一律で無償化されていますが、0歳から2歳については多くの場合、所得に応じて保護者が負担する仕組みです。
東京都では、0歳から2歳までの第2子の保育料についてことし10月から無償化する方針を決めていて、隣接する市川市も子育て世代の定住を促進したいと同じようにことし10月から、第2子について所得制限を設けずに無償化する方針を決めたということです。
来月開かれる定例市議会に予算を計上する予定です。
新たに無償化の対象となるのは公立と私立の認可保育所などに通う子どもおよそ2300人で、月額平均2万1800円の負担が免除されることになります。
経費は年間で6億円あまりで、今年度は国の地方創生臨時交付金を財源にあてますが、来年度以降は公立保育園の民営化などを進めることでやりくりする見通しだということです。
市川市によりますと、千葉県内では神崎町がすべての子どもの保育料を無償化している以外には例がないのではないかということです。
田中市長は「子育て世帯が市川から離れないようにして『子育てしやすい街』と思ってもらいたい」と話しています。