中学給食で60人が腹痛や下痢 ノロウイルス検出 千葉 松戸

中学給食で60人が腹痛や下痢 ノロウイルス検出 千葉 松戸

千葉県松戸市の市立中学校で、生徒や教職員あわせて60人が下痢やおう吐などの症状を訴え、このうち18人からノロウイルスが検出されました。
県の保健所は、今月8日と9日の給食が原因の食中毒と断定し、給食施設の営業を3日間、停止する処分としました。

千葉県によりますと、松戸市立第一中学校で、男子生徒が今月9日の夕方に腹痛や下痢、発熱などの症状を訴えたのをはじめ、これまでに生徒と教職員あわせて60人が同じような症状を訴え、22人が医療機関を受診しました。
検査の結果、18人からノロウイルスが検出されたということです。
入院した人はおらず、全員、快方に向かっているということです。
この中学校では校内で民間の会社が給食を調理していて、12人の調理員からはウイルスは検出されなかったものの、給食に異常がないかを確認する「検食」用に保存されていた8日のたけのこごはんと9日のきな粉揚げパンからウイルスが検出されたということです。
このため、県の保健所は給食が原因の食中毒と断定し、16日から3日間、給食施設の営業を停止する処分としました。
県によりますと、中学校では今月11日からすでに生徒が弁当を持参していて、18日までこの対応を続けるということです。
千葉県は、ノロウイルスによる食中毒の予防のため、調理前やトイレのあとには手洗いを徹底するなどの対策を呼びかけています。