介護給付費を不正受給 柏市内の2つの介護事業所に行政処分
柏市内の2つの介護事業所が、実際には行っていない介護サービスを行ったなどと虚偽の申請をして自治体から交付される介護給付費、合わせて1000万円余りを不正に受け取っていたとして、柏市は、この介護事業所の指定を取り消すなどの行政処分を行いました。
行政処分を受けたのは、流山市の「フォセット株式会社」が運営する柏市内にある訪問型と通所型の介護事業所です。
柏市によりますと、訪問型の介護事業所では2019年5月から去年7月にかけて、事務を担当する職員3人が介護サービスをしていないにも関わらずサービスを行ったと申請するなどして介護給付費、合わせて720万円余りを不正に受け取っていたということです。
また、通所型の介護事業所でも2019年10月からの3か月間、看護職員の人数を偽って給付費を申請するなどして、合わせて320万円余りを不正に受け取ったということです。
情報提供を受けた柏市が去年10月に監査を行い不正受給の事実が確認されたということで、市は6日付けで訪問型の介護事業所の指定を取り消し、通所型の介護事業所の事業を3か月間停止する行政処分を行いました。
市によりますと、運営会社は不正受給を認め、1000万円余りの返還と加算金の支払いに応じる意向を示していて、利用者に対しては会社が運営する別の事業所がサービスを提供することを検討しているということです。