県内の小学生による暴力行為が昨年度4000件超 過去最多に
昨年度、千葉県内の小学校であった児童による同級生や教師などへの「暴力行為」が4000件を超え、これまでで最も多くなったことがわかりました。
千葉県教育委員会によりますと、県内のすべての小中学校と高校を対象に行った調査で、昨年度1年間で同級生や教師に暴力をふるったり物を壊したりといった児童生徒の「暴力行為」は、小学校で4065件、中学校で959件、高校で143件でした。
このうち、小学校での「暴力行為」は前の年からおよそ1.4倍に増え、今の調査方法を始めた平成10年度以降過去最多となりました。
暴力の内容としては同級生をたたいたり蹴ったりといった子どもの間の「暴力行為」が3521件、教師に対するものが363件、校舎の備品を壊すなどの器物損壊が181件となっています。
県教育委員会は、少子化や新型コロナの影響で、幼児期からほかの子どもと接触する機会が減り、感情のコントロールが難しくなっているのではないかと分析していて、小学校と幼稚園などとの間で児童についての情報共有体制を強化するなどして対策を進めたいとしています。