クマに襲われ女性死亡 現場周辺にクマ捕獲のわな設置 青森
先月、青森市の八甲田山系で女性がクマに襲われて死亡したことを受け、市と猟友会がクマを捕獲するためのわなを現場の周辺に設置しました。
先月25日、青森市の八甲田山系の酸ヶ湯温泉の近くで、タケノコ採りのために入山していた80代の女性がクマに襲われ、死亡しました。
現場周辺では、このほかにもクマが人を襲ったり、追いかけたりするなど被害が相次ぎ、入山規制が始まっています。
こうした中、市や猟友会の関係者は現場近くにクマを捕獲するためのわなを設置することになり、作業にあたる担当者が1日、酸ヶ湯温泉近くの駐車場に集まりました。
わなは四角形と筒型の2種類のものがそれぞれ2つあり、長さが2メートルほどあり、中に蜂の巣から取れる蜜ろうやドッグフードを仕掛け、クマが入ると扉が閉まる仕組みになっているということです。
担当者らはわなの確認作業を終えたあと、トラックで現場付近に運んでいきました。
市によりますと、わなは1日から2日にかけて設置する予定だということです。
青森市環境部の柴田一史次長は「人的被害を踏まえ、関係者会議を開き、捕獲するのが第一だということになった。1日でも早く捕獲をして安全な山に戻したい」と話していました。