「米軍からPFASの詳しい情報提供を」三沢市が防衛省に要請

アメリカ軍三沢基地に隣接するため池の水から一部が有害とされる有機フッ素化合物が国の暫定の目標値を大幅に上回って検出されたことを受けて、三沢市は防衛省に対しアメリカ軍に詳しい情報の提供を求めるよう要請しました。

県と三沢市はアメリカ軍三沢基地の東側にある「五川目堤」と呼ばれる、ため池の水質を調べたところ有害性が指摘されている2種類の有機フッ素化合物「PFAS」が国の暫定の目標値の14倍を超える濃度で検出されたと、3日発表しました。

三沢防衛事務所によりますと、アメリカ軍三沢基地では以前、消火剤を使った訓練を行った後、PFASを含む水が出たため処理して基地内の池にためていたということですが、この池と「五川目堤」はつながっているということです。

このため、三沢市は「極めて高い値のPFASは基地に起因する可能性が高い」として4日東北防衛局に対しアメリカ軍に詳しい情報の提供を求めるよう要請しました。

市によりますと今のところ市民生活への影響はないということですが、県と市は今後も調査を行っていくとしています。