米軍三沢基地隣接のため池 PFASが目標値の14倍超で検出

アメリカ軍三沢基地に隣接するため池で一部が有害とされる有機フッ素化合物が検出されたと指摘されていた問題で、県と三沢市はため池で採取した水を詳しく調べた結果、国の暫定の目標値の14倍を超える値が検出されたと発表しました。

三沢市のアメリカ軍三沢基地の東側にある「五川目堤」と呼ばれるため池について、東京の市民団体はことし1月、水質を調べたところ有害性が指摘されている2種類の有機フッ素化合物「PFAS」が国の暫定の目標値の15倍の濃度で検出されたと指摘していました。

これを受けて、県と三沢市はことし4月、このため池とため池の水が流れ込む三沢沖の太平洋で採取した水に2種類の有機フッ素化合物が含まれているか詳しく調べ、その結果を3日公表しました。

それによりますとため池で採取した水からは国の暫定の目標値の14倍を超える値が検出されたということです。

一方、太平洋沖の4地点で採取した水ではいずれも目標値を下回ったということです。

市によりますと今のところ市民生活への影響は確認されていないということですが、今後も県とともに調査を行っていくとしています。

調査結果を受けて三沢市の小桧山吉紀市長は「市民団体の調査結果とほぼ同じ高い数値になった。原因はまだわかっていないがこれが基地に起因する問題だと分かった場合には国が前面に出て解決を図ってほしい。市としても県と連携して調査を続け監視していきたい」と話していました。